布袋駅高架化の電化設備関係の話




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布袋駅高架化の電化設備関係の話をします。
榎戸駅~常滑駅の高架化以降は架空線の少ないミュード架線が一般的です。
もちろん布袋駅高架化も例に漏れずミュード架線となっています。
そのあたりを中心に触れていくつもりです。


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北側のミュード架線エアジョイント

北側(新鵜沼方面)から高架区間に入り少し進むとエアジョイントがあります。
架線2本分のあたりです。
エアジョイントから新鵜沼方面がシンプルカテナリー、
エアジョイントから名古屋方面がミュード架線です

 

エアジョイントの手前の架線柱にはき電分線が付いています。
ここがシンプルカテナリー側の最後のき電分線です。

 

ご覧の通り現状では直流1500Vの流れる電線しかありません。
布袋駅の駅舎は下り線側にあり、まだ仮駅舎を使っています。
そのため信号高圧配電線は仮線にあるものを使っているわけです。

現在はスッキリしている感じはありますが、
下り線の高架化が完成してくると高圧配電線など増えて
ゴチャゴチャしてくるのかなと予想しています。

エアジョイントに接近します。
ここから名古屋方面はミュード架線です。
犬山方面き電線の終端部分から名古屋方面の吊架線に接続されています。

 

途中には電線ではなく金属板が使われていますね。
ミュード架線では金属板が使われるケースが多いように思えます。
下り線が高架になるときは金属板が延長されて、
下り線側にも給電できるようになると見られます。

上下線一括き電

余談ですがこのように複線で上下用2本(束)のき電線を設置しながら、
上下を分けることなく給電する方式を上下線一括き電といいます。

 

もともとは上下線を分ける上下線別き電が広く採用されていたようですが、
回生車の増大により回生失効対策として上下線一括き電が一般的です。

 

もし上下線別き電の場合、上り線の回生電力は上り線のみ、
下り線は下り線のみでしか使用できません。
山手線のように運行頻度が多い区間なら良いですが、
そうでない場合は一括き電にすることで上下線で融通した方が失効を防げるわけです。

 

この話を続けると交流電化のBTき電とATき電にまで飛ぶのでこれくらいに。

南側のミュード架線エアジョイント

このエアジョイントは当然反対側にもあります。
こちらは北側とは逆で
エアジョイントから名古屋方面がシンプルカテナリー、
エアジョイントから新鵜沼方面がミュード架線です

 

シンプルとミュードの切り替え地点であるのは同じですが、
こちらは先ほどとは少し見た目が違います。
北側は上り線分しか完成していなかったというのもあるのですが、
注目したいのは地中に向かう電線です。

柏森変電所前にあったエアセクションのような印象があります。
しかし、ここに変電所はありません。
き電が切り替わっているわけではないです。

そうなると考えられるのはひとつ。

以前触れた断路器エアジョイントです。
運行障害時にここでき電を切り分けて運用支障を最小限におさえるための設備になります。


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列車に乗って該当箇所を撮影してみました。
なにやら銀色の箱があります。
そしてわかりにくいですが「高電圧○○」と書かれた札が付いています。
普通に考えたらこの内部にき電線が伸びているのでしょう。

 

直流電気は電車のモーターを駆動させるためにしか使いません。
地上設備類はすべて交流電気です。
となるとき電線の断路器しか考えられません。

布袋駅~江南駅の断路器も上小田井駅構内の断路器も、
切り替えるレバーがついているのが確認できます。
なので断路器と断定は難しいのですが、
時代の進化でここまで来たと考えれば納得できます…

と言いたいのですが、気になるモノがあります。
コネクタです。
仮に断路器でき電を分断しても電車線がコネクタで接続されているため、
分断することができません。
このようにコネクタで接続するなら断路器を付ける意味がないです。

 

下り線が高架化して上下線ともこちらのき電線を使用するようになるまでの暫定措置なのかなとみています。
それでもコレは本当に必要なのか?
私の知識では予想できないなんらかの事情があるのでしょう。

高圧配電線関係

最後に高圧配電線関係を見ておくことにします。
駅構内の架線については別の機会に触れます。

現状はこのようになっています。
先ほども紹介したように駅舎は仮のままです。
そのため駅や保安装置への給電は仮線の高圧配電線を使っています。

 

櫓にはき電線のみが吊架されている状態です。
下り線が高架化された場合は櫓に高圧配電線が設置されるでしょう。
電線が設置されるのは工事完了の1ヶ月前とかギリギリです。
それまで特に変化はないかなと。

>>布袋駅高架化のまとめ

補足:ミュード架線

ミュード架線とはどういうものかというと、
余計な電線は側溝に隠して架空線を減らそうというコンセプトから生まれた名古屋鉄道式の架線。

  • JR西日本…ハイパー架線
  • JR東日本…インテグレート架線

をベースに独自発展させたものという認識で良いです。

 

直流電化においては

  • き電線
  • 吊架線
  • 電車線

の3本の電線を基本構成します。
ミュード架線ではき電吊架式と言われ

  • き電線+吊架線
  • 電車線

と吊架線・き電線を一緒にすることで2本に減らしています。
コストカットにも寄与する方式です。

 

架線は電車に供給する電気だけでなく地上設備や駅へ供給する電線もあります。
これらは架空線とする必要がないため感電しないよう絶縁をして、
側溝に隠して見た目もスッキリさせています。
地中送電と同じです。

 

阪神淡路大震災では架空線が救助の妨げになったことが問題となりました。
東海地方は東海大地震が来るとずっと言われています。
それもあって熱心にやっているようです。



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