名鉄犬山線柏森変電所はき電専用変電所




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ちょうど1ヶ月前になりますが犬山線の石仏変電所を見てきました。
外観だけですがいろいろなことが見えてきました。


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今回は石仏変電所と並列接続されている柏森変電所についてです。

 

柏森変電所は比較的新しい変電所で構造が特殊になっていました。
そのあたりが話の中心になります。

柏森変電所は1997年開設の新しい変電所


名鉄犬山線を担当する変電所は

  1. 枇杷島変電所(1937年)
  2. 石仏変電所(1961年)
  3. 柏森変電所(1997年)
  4. 犬山変電所(1965年)

の4つです。
犬山線担当のなかでは一番新しい変電所になります。
もともとは石仏変電所の隣は犬山変電所でしたが、1997年に追加増設する形で運用が開始されました。

 

1997年付近はAL・HL車の淘汰が進み、抵抗制御の6000系の一部が瀬戸線へ転属。
3100・3700系の投入により回生ブレーキ搭載車の比率が増えたことが追加増設の理由かとみています。

専用の受電線路が地中?

こちらが柏森変電所の外観です。
なんとなくスッキリしている感じではないでしょうか。

こちらが石仏変電所の外観です。
鉄塔がありません。
変電所前の架線柱櫓があるので変電所とかろうじて認識できますが、
そうでなければ普通の建物にしか見えないでしょう。

 

 

そうなるとどこから電気が来ているのか疑問になります。
柏森変電所の周囲を散策してみると

電柱にこのような表示がありました。
この周囲は架空配電なので電柱が立ち並んでいます。
電力ケーブルが埋設されているということは専用線です。
その専用線は間違いなく名鉄犬山線柏森変電所のものでしょう。

専用線はどこへ向かう?

では、この専用線はどこへ向かうのか?
この先の電柱にも同じ表示が確認できました。
どうやら南東方向に向かって伸びているようです。

道なりに進んでいくと

  • オークマ江南工場
  • ミサワホーム名古屋工場
  • ヤマザキマザック本社工場

の3つの工場が集積している場所に出ます。

ミサワホーム名古屋工場では変電設備がありました。
つまり家庭用の6600V配電線からではなく、
別の専用線から高電圧の電気を受電していることになります。

 

 

しかし、周囲には鉄塔は見当たりませんでした。
ということは考えられるのはひとつ。
地中配電です。
おそらく柏森変電所はこれらの工場用の専用線に
接続する形で受電しているものと思われます。

 

名鉄ではほとんどが33000Vによる受電です。
しかし、鉄道ピクトリアルによると柏森変電所は77000Vによる受電となっていました。

 

新しい変電所だから77000Vというわけではないようです。
2002年に追加増設された小牧線間内変電所は33000V受電となっています。
ということは周囲の電力事情で77000Vとなったとしか
考えられません。

追記=================

同じく77000Vで引き込んでいる吉良吉田変電所の電線を
追いかけるとアイシン・エーアイ吉良工場に到達しました。

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高圧配電線系統なし

石仏変電所には1500Vき電だけでなく高圧配電線の設備もありました。
高圧配電線は踏切・信号・駅といった設備に電気を供給する交流電気です。
柏森変電所にはこれがありませんでした。

電線路は5系統です。
一番左は信号関係の系統でよいかと思います。
残りの4系統はき電線と接続されているので直流1500Vです。
高圧配電線が見当たりません。

高圧配電線はスルー


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わかりにくいですが変電所前にある櫓を見てみると
高圧線が確認できるのですが、
このように変電所とは接続されずそのまま伸びています。

 

柏森変電所には高圧配電線の電気は給電されていないことになります。
き電専用の変電所なのです。

 

高圧配電線は交流3300Vが流れていますが、消費地では交流100・200Vへ降圧されます。
バリアフリーで駅にエレベーターの設置等進んでいますが、
電車のモーターを駆動させるのに比べたらたいしたことはありません。
わざわざ高圧配電線用の設備を増強する理由はないと判断されたのでしょう。

 

今回一番確認したかったのがここでした。
名鉄の高圧配電線は3300Vが主流だそうですが、一部では6600Vによる配電が行われているようです。

 

新設された変電所付近では6600Vではないかと思ったのですが違っていました。
おそらく6600V配電は空港線だけでしょう。

追記====================

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名鉄犬山線柏森変電所のき電(正き電)

柏森変電所最大の役割であるき電についてです。

石仏変電所についてはこのようにグチャグチャしていてよく分かりませんでした。
それに対して柏森変電所は先ほどの通り

非常にシンプルな感じです。

地中から伸びた4系統の電線路は接近して見ると3本束となっています。
3本の束が架空き電線に接続されているわけです。

 

なぜ3本なのか?
三相交流を直流1500Vに変換しているからではないかと見ています。

石仏変電所のところでは12相交流を変換しているのではないかと
予想したのですが三相交流の可能性も否定できなくなりました。

名鉄犬山線柏森変電所の帰電(負き電)

電車で使用された後、変電所戻りの回路についてです。

線路は信号制御の電気も流れているため変電所で切断できません。
そのためリレーするインピーダンスボンドが設置されます。

石仏変電所ではインピーダンスボンドが上下線別で設置されていましたが、
柏森変電所で2個とも変電所側にありました。
さらに変電所へは地中に潜って戻ります。

電線路を通すために道路を掘って埋め戻した形跡が見られます。

 

柏森変電所が設置される2年前の1995年は阪神淡路大震災の年でした。
これを機会に名鉄では電線の地中化を進めているようで、
印象としては石仏変電所とは大きく違います。

 

ということで今回は柏森変電所を見て来ました。
石仏変電所と異なる部分が多かったので、
他の変電所も観察できたらしていきたいと思います。



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