東海道本線と垂井線の閉塞信号など設備観察


垂井線 閉塞


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大垣~関ヶ原には面白い線形が見られます。
南荒尾信号場から北に大きく迂回して関ヶ原に至る
ルートがお分かりいただけるでしょう。


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地図上では東海道本線になっています。
下にあるまっすぐ関ヶ原に至るルートも東海道本線と
明記されています。

 

両方とも東海道本線となっていますが、
ここには垂井線というものが含まれています。
垂井線なんて聞き慣れない路線ですが、
それは確かにそこに存在しています。

 

まずは、なぜこのような線形になったかについてです。
鉄道ではよくあることですが、
大垣から関ヶ原までは連続勾配があります。

 

今の車両なら、たいした問題では無いのですが、
蒸気機関車が主力だった頃は難所でした。
そこで、勾配が連続しない北側に新しく線路を設置して
勾配区間を避けるルートを設けたのです。

 

東海道本線の下り線は北側を通るルートに変更され、
上り線と下り線が別々の場所を通るようになりました。
しかし、この区間には垂井駅が存在しました。

 

このままでは垂井駅は上り列車しか来ないことになります。
そこで新設した迂回ルート上に新垂井駅を設置します。
こうして垂井町の便を確保しました。

 

しかし、上り列車と下り列車の駅の場所が離れすぎており
新垂井は周辺にはなにもなく不評だったそうです。
徐々に車両性能が向上し、勾配区間が問題視されなくなると
再び、東海道本線上り線と並行する線路が新設されました。
これが垂井線です。

 

大垣→米原と普通列車(快速含む)で移動する場合は、
南荒尾信号場→関ヶ原は垂井線を経由していることになります。
東海道本線と一体化してしまっているためあまり目立ちませんが
よく観察してみると色々わかってきます。

垂井線 85km/h

垂井線の最高速度は85km/hに抑えられています。
スタフにも南荒尾信号場~関ヶ原の最高速度は85km/hに
なっていることが確認できます。

 

これは、単純に普通列車しか通過させないからでしょう。
高速運転をする特急列車や貨物列車はすべて、
新垂井を経由します。

 

新垂井経由は東海道本線ですから120km/h運転ができる高規格路線です。
特急や貨物が新垂井経由で今も運行されているのはこれらが理由と考えられます。

 

垂井線は双方向運行可能な単線です。
名古屋方面から関ヶ原行きが何本か運行されています。
しかし、関ヶ原には上り線に転線できる設備がありません。
ではどうしているのでしょうか?
垂井線は双方向運行可能な単線ですから
来た道を戻ればいいだけです。

 

垂井駅には上り線に転線できる設備がありますから、
関ヶ原終点の列車は垂井線を大垣方面へ走行し、
垂井駅から東海道本線に入ります。
その垂井線を走行する動画がありましたので紹介しておきます。
(私の動画ではございません)


関ヶ原→垂井を右側通行しているのがお分かりいただけると思います。
これは逆走しているように見えますが、
ここは垂井線ですから東海道線を逆走しているように
みえるだけで逆走はしていません。

 

垂井線を通る列車は基本的に30分に1本の普通列車のみです。
特急列車や貨物列車は新垂井を経由しますから双方向運行でも
他列車に支障を出すことがないのです。


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動画を見ると東海道線上り線に比べて垂井線は雑草が
線路内に生えている箇所が多く見られます。
おそらく東海道本線の保線周期より垂井線の保線周期が
長いためと考えられます。
この辺りでも高規格路線と低規格路線で違いが出ますね。

 

何気なく通過している路線も実は隠された秘密があったりします。
私もこの話を聞いてから垂井線を意識するようになりました。
日本にはこのようなおもしろい背景のある路線がまだあるでしょう。
探してみるのもおもしろいかもしれません。

 

追記20140910
垂井線の設備を少しずつ追記していこうと思います。
垂井線 垂井駅 出発信号
垂井線 垂井駅 出発信号
これは垂井駅に設置されている出発信号です。
出発信号は垂井駅1番線のものになります。
動画のほうでは垂井駅の2番線を発着しているため
この信号は使われていません。

 

使われない信号であれば機能していませんが、
赤サインが点灯しているということは何らかの列車は
垂井線を大垣方向にすすみ1番線から東海道本線下りに
合流していく列車があるということになります。

 

垂井線は どちらが上りというのが不明でしたが、
この出発信号が「垂本上出」とあることから
大垣方面が上りということになりそうです。
東海道本線と上下が逆ということが言えます。

垂井線 閉塞
垂井線は上下方向の単線です。
当然ながら垂井線の上り用閉塞と東海道本線下り用の
閉塞信号は別々に設置されています。
運転士が識別しやすいように「東1」「垂1」という
表示があります。

垂井線 閉塞
こちらも垂井線の閉塞信号になります。
ここでは「垂2」と「東3」という表示になっています。
垂井線は第2閉塞、東海道線下りは第3閉塞となります。
垂井線は東海道本線より閉塞区間が長いことになります。

 

画像を見てもらうと架線がき電吊架線(フィーダーメッセンジャー)
になっていることがわかります。
JR東日本ではインテグレート架線、
JR西日本ではハイパー架線と
呼ばれている架線でき電線と吊架線を一緒にしてしまった
架線になります。

 

吊架線と電車線の太さは同じくらいですが吊架線が
一回り大きいのが特徴です。
こうすることで部品点数を削減できコストダウンを図れます。

垂井線 き電吊架
こちらは南荒尾信号場~垂井の区間です。
この区間も垂井線に含まれますが双方向の運行があるのは
垂井~関ヶ原だけなのでこの区間は関ヶ原方向に行く
列車のみの運行になります。
東海道本線下りの閉塞信号も「東」の表示はなくなります。
ちなみにここもき電吊架線ですね。

 

バラストの色や除草の状態が東海道本線とは違っています。
バラストは新しそうですが除草が全然されていません。
保線については詳しくありませんのでなんとも言えませんが
低規格路線なので検査の周期が異なっている表れなのかもしれません。
→2013年3月17日の全行程はこちらへ



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“東海道本線と垂井線の閉塞信号など設備観察” への2件のフィードバック

  1. としあき より:

    こんばんは。はじめまして。本文中で紹介されている垂井線の動画の作成者のとしあきと申します。
    たまたま検索していてこちらのサイトで紹介していただいているのを発見しました。

    紹介していただきありがとうございます。

    垂井線垂井駅の上り出発信号ですが、動画撮影時点では朝の始発列車が関ヶ原始発で3番線(通常、米原方面が使用する線路)を使っていました。
    現在は営業列車では少なくとも使ってなさそうですが、もしかしたら、夜の関ヶ原止まりの折り返し回送列車が使用しているかもしれませんね。

    • oisui39(旧hanatabiRSR) より:

      としあき様

      はじめまして、コメントありがとうございます。

      >紹介していただきありがとうございます。
      いえいえ^^
      本当は自分の動画を使いたいところですが、
      非常に難易度が高いので借りさせていただきました。
      とても貴重な資料です。

      >垂井線垂井駅の上り出発信号ですが、動画撮影時点では朝の始発列車が関ヶ原始発で3番線(通常、米原方面が使用する線路)を使っていました。
      >現在は営業列車では少なくとも使ってなさそうですが、もしかしたら、夜の関ヶ原止まりの折り返し回送列車が使用しているかもしれませんね。

      最近の動向がつかめていないのですが、
      現状では深夜に1本だけ関ケ原行きがあるのでこちらが使っていそうです。
      機能維持のため1運用だけ残すというのはよくありますからね。

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