名鉄犬山線石仏変電所の帰電(負き電)




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前の記事では名鉄犬山線石仏変電所のき電についてでした。
今回は帰電側についてです。
電気は回路を組まなければ流れません。
送電は上で紹介したようにき電線を使って送電されます。
それに対して戻りの電気である帰電はどうなっているか。


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石仏変電所の帰線


出典:直流饋電方式 – Wikipedia

名鉄犬山線は直流き電方式を採用しています。
そのためざっくりとした回路は図のようになっています。
※私鉄ではJのき電区分所が設けられることが少ないようで
変電所同士を並列で接続しているので若干違います。

 

このうち帰電に当たるのはNとKになります。
パンタグラフから受電した電気は台車のモーターを回して
その後は車輪から線路へと流れて変電所の帰線を伝って
戻っていきます。
変電所→き電線→電車線→車両→線路→帰線→変電所
と回路を組んでいるわけですね。

 

 

新交通システムやモノレールのようにゴムタイヤで走る鉄道以外は
鉄の車輪に鉄の線路となっているため電気を通します。
線路もしっかりと電線の役割を果たすのです。

ゴムタイヤの新交通システムでは線路がないため、
別途帰線が設けられています。
これは直流電化か交流電化で大きくことなります。
両方調査しているので上の記事を参考に。

 

また鉄輪式でも交流電化では事情がことなります。

詳細は北陸本線のところでも触れています。
前の記事で紹介した電気を送り出すき電に対して
電気が変電所に戻ることを負き電と呼ぶこともあるようです。


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交流区間では線路を使った帰電には問題があるため
負き電線という帰線を別途設置しています(BTの場合)。
直流電化と交流電化では地上設備が似ているようで
全然違っているのです。

長浜~敦賀の直流化を見るとよく分かります。

石仏変電所の帰線

石仏変電所前の線路下り線側を見てみましょう。
8本の電線路が黒い箱の両端から出ている端子に接続しています。
この黒い箱はインピーダンスボンドというそうです。

線路は変電所の帰電の役割もありますが、
閉塞信号や踏切等を制御する信号電気も流れます。
そのため変電所の電気なのか信号の電気なのかを
切り分けないといけなくなります。
その制御をしているのがインピーダンスボンドとのことです。

そして中央にある箱に6本の電線路が接続されて
線路に下に潜り込んで上り線側に向かっています。

上り線側です。
地中から出てきた6本の電線路は

  • 3本は架線柱を伝って上空
  • 3本は上り線側のインピーダンスボンドに接続

と分かれました。
上り線側のインピーダンスボンドから伸びた電線路3本は
下り線側と同じく架線柱を伝って上空へと向かいます。

2本の電線路の束が3セットとなり変電所へ。

変電所側では中央の2本が4本の電線路と接続されており、
8本となって変電所の地中へと向かっていきました。
これが変電所の帰線の構造です。
もちろん名鉄犬山線石仏変電所の事例であって
他の変電所はまた異なるかもしれません。

 

また、電線路の数も増えたり減ったりしながら変電所へと
戻っていきます。
この増減にどのような意味があるのか?
このあたりは調査する必要がありそうです。

 

次は高圧線についてです。



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