名鉄犬山線石仏変電所のき電(正き電)




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前の記事では名鉄犬山線石仏変電所の外観について
紹介してきました。
今度は変電所の核とも言える配電についてです。


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配電については鉄道事業者ではき電と呼ばれており
架線に向かって電気を流すことを言います。
名鉄犬山線では大手の直流採用の鉄道事業者では
一般的なき電線を使った配電方式を採用しています。

名鉄犬山線石仏変電所のき電(正き電)

まず、き電線とはどんなものかというと、
ビーム上にある櫓の下側の太い線のことです。
電気を送るには電線路を使うわけですが、
当然ながら電気抵抗があるため送電ロスが生まれます。

 

交流のように20000・25000Vの高電圧で送り出せば
ロスがあっても遠くまで送り出せます。
しかし直流1500V程度では距離が確保できません。

 

そのため太い線を用いて流れる量を増やすことで
送電ロスを最小限にする策がとられているのです。
一般的には線路の数だけき電線が設けられます。

 

犬山線は複線なので4本になります。
(石仏変電所付近はなぜか6本)
このき電線は直接変電所と接続されています。

名鉄犬山線石仏変電所のき電線は犬山側の6本です。
ただし、うち2本は2本の束となっています。
最終的には

  • 枇杷島変電所側上り線…1本
  • 枇杷島側変電所下り線…1本
  • 柏森側変電所上り線…1本
  • 柏森側変電所下り線…1本

の4本になるためこの段階で6本なのは疑問があります。
おそらく何か意味があるのでしょう。

 

線路上に設置されるき電線は最終的に上下両方向4本となるわけですが、
大元である変電所の配線を見てみると12本ありますね。
某私鉄の保線員によると変電所では12相交流の電気を
直流変換しているとのことです。

 

中部電力では三相交流での販売となっているので
取り込む段階では三相なのですが整流器を使って12相まで
増やして直流変換していると聞いたことがあります。
名鉄でも12相交流を直流変換しているかもしれません。

追記====================

最近の傾向ではこのように上下線を束ねて配置することが多いようです。
また、2本離れて設置している場合でもコネクタを使って接続して
一部を除いて上下一括き電としているとのこと。

 

束にすることで懸垂碍子が1セットで済みます。
部品点数を削減できコストダウンできるメリットもあります。

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犬山線の変電所は岩倉以北に集中

ちなみに犬山線の変電所は

  1. 枇杷島変電所
  2. 石仏変電所
  3. 柏森変電所
  4. 犬山変電所

の4箇所です。

出典:鉄道ピクトリアル2009年3月臨時増刊号【特集】名古屋鉄道 P69

石仏変電所を出ると名古屋方面は枇杷島デルタ線のところにある
枇杷島変電所まで変電所はありません。
岩倉以北は運転本数が増えますし、
上小田井駅は鶴舞線の発着もあります。

追記==================

上小田井駅構内のき電についてはこちら↓

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加速時が一番電気を使うのでそれに耐える変電所が必要です。
岩倉以北は3~4駅に1箇所ペースなので本来であれば
西春~上小田井にもう1箇所あっても良いくらいですが、
枇杷島変電所が強力な変電所なのでしょう。
(下小田井~石仏が10.8kmなので配電距離に問題なし)

ただし、名古屋方向はすぐ先にナゴヤ球場前変電所があります。
直流電化では交流と違い両方の変電所が協調して受け持つので
ナゴヤ球場前変電所との連携があっての配置なのかもしれません。

12相交流からの直流変換

12相交流からの直流変換について。
ここまで来ると私もよく分かっていませんので
間違っている可能性が高いですが、
12相交流の直流変換を自分なりの解釈を紹介します。

 

愛知県下は60Hzのエリアなので交流電気は1秒間にプラスとマイナスが
60回変化する電気です。
交流1.0Vで例えると1秒間にプラス1.0V~マイナス1.0Vを60往復します。

蛍光灯は家庭用電源の単相100Vで作動するので、
1秒間に東日本では100回、西日本では120回の点滅(フリッカー現象)
を繰り返しています。
LEDの行き先表示がシャッター速度を上げると写らないのも同じ理由。
(といってもLEDは直流で発光するので交流を直流変換するときの都合)

 

今読んでいる本に遺伝子のことが書かれていて
特殊な遺伝子を持っている人はフリッカー現象が見えてしまうそうです。
本来は人間の目では確認できないような超高速な世界です。

 

 

直流変換をする場合はプラス1.0Vを抽出します。
1/60秒に1回のペース、
つまり60Hzエリアでは1秒間に1Vの直流電気が60回作れることになるのです。


出典:三相交流 – Wikipedia

これが三相交流となればその3倍の180回に増加。
12相であれば720回の抽出ができます。
比較的安定して1.0Vの電気が得られるというわけです。

 

ただし、これでは直流であっても1秒間に720回の点滅を
起こすことになります。
そのため安定器(コンデンサ)を設置して電圧を整える
ことをしているようです。

 

ここまで来るとさっぱりわかりませんね。
自宅の蛍光灯をLEDタイプに変更しているのでなんとなくの
知識はありますがよくわかってないです。

追記====================

柏森変電所は三相交流から変換しているように見えました。

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次は帰電についてです。



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